子供のむし歯の原因と予防法について

はじめに

こんにちは。現在5歳女の子と2歳男の子を育て中の30代半ば主婦です。

私は幼少期〜大学生まで虫歯で苦しんでいたのですが、社会人になって歯磨きを気を付けた結果ほぼならなくなったので、子供のむし歯予防に関しても、特に何も考えず歯磨きだけに自分と同様に気を付けていました(仕上げ磨きにフロス併用、歯磨き後は絶対に何も食べない)。

けれど、娘が5歳になってから、3ヶ月検診の度に連続してむし歯が見つかったのです(始め2箇所、次1箇所の計3箇所、全て場所は異なる)。

旧かかりつけ医には毎回、「お母さん、お子さんの歯、きちんと磨けていないようですね。」と指摘されるだけでした。確かに、私が仕上げ磨きしにくい上の歯ばかりで、私の磨き方に原因があるように思えました…。乳歯は、少しの磨き残しも許されないのかもしれない?

「一度フッ素塗布もした方がいいですね。」とも。一応フッ素入り歯磨き粉は毎日使用してましたが、高濃度のフッ素を塗布しないと効果がない?そもそもなぜフッ素がむし歯予防に有効なのかよく分かってない…。

最後に、「とにかく、次回削りましょう。」…うーん、私は幼少期よりむし歯の治療をしたその歯がまたむし歯になる、を延々と繰り返しているんだけど、娘も同じ運命を辿るのか…?

と色々な疑問が湧いたため、色んな書籍やサイトを調べたものの、こっちには言及しているけれどあっちには無かったり、平易すぎたり専門的過ぎたり…。という事で、私が適切と感じた情報を集め、以下にむし歯の原因や予防法としてまとめてみました。私のように子供のむし歯に直面して改めてむし歯とは?となった方々のご参考になれば幸いです(私は医療従事者ではありません、あくまでもご参考に)。

(※子供のむし歯について今回は言及しているため、本記事ではあえて平仮名で「むし歯」と表記しました。)

目次【本記事の内容】

1. むし歯とは?

以下に「むし歯とは?」Google検索で、最上位に出てくるライオン歯科衛生研究所さんからの引用を記載します。

「むし歯とは、口の中に住みついている細菌が食べ物や飲み物に含まれる糖質をエサ(代謝)にして作られる「酸」によって歯が溶かされ、穴が空いてしまう疾患です。」

引用:https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/trouble/01.htm

菌の栄養源(糖質)を摂取する度に歯の脱灰(リン酸イオン・カルシウムイオンの溶出)は起こりますが、唾液により再石灰化が起こり再びP・Caが吸収されることで、歯はまた元の状態に戻ります。

つまり虫歯とは、歯が元の状態に戻らずに脱灰が進んでしまった状態、「歯の脱灰と再石灰化のバランスが崩れている状態(脱灰優位)」とも言えますね。

そして、「脱灰を抑制し、再石灰化を促進する」ことがむし歯予防に有効とも言い換えられますね。

防御力を上げて、回復力を高める…!重装備のヒーラーを目指す!

当たり前なのかもしれないけれど、ちゃんと意識したことがありませんでした。

では事項ではこれを踏まえたむし歯に影響を与える因子についてまとめていきたいと思います。

2. むし歯に影響を与える因子

むし歯の起こるメカニズムは複雑であり、正確に解明することは難しいようです。以下に個別の因子を記載しましたが、複合的要因によりむし歯になるのだと思います。

① 歯の質
② 唾液の質や量
③ 虫歯菌の数
④ 食事内容
⑤ 食事回数(脱灰時間の長さ)
⑥ 歯磨きの仕方

歯の質
エナメル質の厚さ・密度・表面状態等でしょうか?また、歯並びが悪いと磨き残しリスクが高まるので、これも質の一つとして挙げられるかもしれません。

歯の質=体力、防御力ですね。弱いと、すぐにむし歯菌にやられてしまう⁈

唾液の質や量
唾液には口の中を中和し、再石灰化を促す作用=唾液緩衝能があります。唾液の質に個人差が変動がどこまであるのか分かりませんが、唾液量は多いに越したことはないですよね。

唾液=回復魔法ってとこでしょうか。たくさんかけたい!

虫歯菌の数
むし歯菌、つまり酸を生産する菌が少ない方がむし歯リスクは小さいですよね。赤ちゃんの口内には主なむし歯菌であるミュータンス菌がいないため、むし歯菌を保有する大人からの感染を防ぐべきとよく育児関連情報では目にします。

しかし、口内常在菌のほとんどは酸を生成するという情報もあります。(参照サイト:日本トゥースフレンドリー協会;歯科常識の嘘:http://www.toothfriendly-sweets.jp/shika_news_3.html)

口内菌を検査できるクリニックもあるようですが、それを知ったところで効果的な対策が出来る気がしないため、我が家では現時点では考えていません。ちなみに、我が家ではご飯やスプーン等をシェアしないよう気をつけてましたが、保育園で色んな子にチュウされているのを見て諦めました。色んな菌を獲得できたね!と今では前向きに捉えております。

以上①~③は個人差があり、ほぼ歯磨きをせずに甘いものばかり食べていてもむし歯にならない人は良質な歯・唾液・口内菌を持っているのかもしれません。羨ましい!

食事内容 
食事内容はむし歯においてかなり重要な要素のようです。そもそも、むし歯は原始人には無く(不正咬合も)、加熱した炭水化物を食べ始めたことでむし歯が発生するようになったらしいのです。以下、参考書籍『白米が健康寿命を縮める』で気になったところの抜粋です。

・三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)のうち、虫歯の原因になるのは炭水化物だけであり、稲作が始まった縄文人から虫歯がみられる。稲作が始まった頃から煮炊きも始まったからでしょうか。

・生の肉や野菜の繊維質によって、歯の表面はキレイに保たれる。ので原始人や野生のゴリラは歯を磨く必要がなかったんですね。

白米が健康寿命を縮める~最新の医学研究でわかった口内細菌の恐怖~ (光文社新書)

市販の甘ーいお菓子=敵にとても有利な状況(ボスが回復してくれる奴と一緒に出てくるような状況?)ですね。レベルが低い(=大人より歯質が弱い)子供はむし歯に負けちゃう訳ですね。

食事回数(脱灰時間の長さ)
歯のPOイオン, Caイオンが溶け出す臨海pHを切る低pHに口内をさらすことは、むし歯リスクを高めます。糖質を絶え間なく摂っていると、口内pHが中性に戻り切る前にまた下がるので、常に脱灰が起こってしまいます。ステファンカーブと呼ばれる縦軸pH、横軸時間を表すグラフを見るとわかり易いですね。

むし歯になった長女は、長期休み中じじばばに四六時中お菓子をねだっていたようなので、これが原因の一つである可能性が高いと思われます…。

糖質を摂る回数=戦闘回数ですね。戦闘はなるべく避けたいものです。

歯磨きの仕方 
言わずもがなですね。食べ残しだけでなく、一見綺麗でもバイオフィルムという細菌が堆積した状態が歯の表面にあると、効率的に酸によって溶かされてしまうようです。

とにかく私はもう少し家庭での仕上げ歯磨きの仕方を工夫したいと思います…。

口内に食べ残し・バイオフィルム=毒に侵されている、ようなもんですかね。戦闘中以外はステータス良好=お口クリーンでいたいものです。

3. むし歯の治療方法

今まで虫歯は一度なってしまったら二度ともとの状態に戻すのは不可であり、削って進行を止めるしかないと思っていました。しかし元の状態に戻す方法もあったのです。むし歯になってしまった場合の主な対処方法を以下に記載します。

① 歯を削る

ご存知従来の方法で、むし歯の進行を止めるためにむし歯の箇所を削り、穴の空いた箇所に詰め物で蓋をする方法です。

この対症療法、詰め物の部分に隙間ができてまたむし歯ができたり、削ることで歯の割れや炎症が起きやすくなり結果的に歯の寿命を縮めてしまったりするリスクがある、と数冊の本にありました。私が長年感じていた感覚は気のせいではなかった…!

むし歯を削るリスクに言及した書籍(他にも何冊かありましたが、以下は今ならkindle unlimitedで読めます):

名医は虫歯を削らない 虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法
小峰 一雄
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歯の部分を殺菌して蓋をかぶせ、中を無菌状態にし元に戻るまで待つ方法です。先ほど紹介した小峰先生の著書『名医は虫歯を削らない 虫歯も歯周病も「自然治癒力」で治す方法』にて知り、目からウロコでした。ドックベスト法は、穴が空くほど進行した虫歯でも治療が可能のようです!

ただしあくまでも再石灰化中に虫歯が進行するのを抑制する手段であり、再石灰化を邪魔しないようにシュガーカットやコントロールが推奨されます。また、再石灰化は時間がかかるためむし歯の程度にもよりますが、元に戻るまで1~2年と時間もかかります。そんなに都合のいい治療法は無いってことですね。骨は折れても固定しておけば数ヶ月もあればくっつくのに、歯はなんで出来ないのかしら??

③ L.L.レーザー法

Low Level Laser Therapyといい、限界内での高出力のレーザーを出力することで、痛みを伴うことなく炎症が抑えられる方法です。こちらも小峰先生の書籍で知りました。削らずにむし歯に対処できますが(エナメル質内部の削ることができないむし歯にも対処可)、元の状態に戻すことはできません。

このように、削らないですむ方法があるなら是非利用したい!と小峰先生の著書巻末にあるドックベスト法を行っている歯科クリニックを調べ娘を連れて行きました。結果、まだドックベスト法を行うまでもないむし歯初期と診断されたため、「家庭では砂糖が入ったお菓子を食べない(保育園に通っているため、園でのおやつはしょうがないとする)」とシュガーコントロールする約束で次の診察まで様子見となりました。また結果は後日ご報告致します!

4. むし歯の予防方法

目次2. 【むし歯に影響を与える要因】を元に、考えられる方法は以下になります。

むし歯に侵されないよう歯の質を高める

フッ素塗布、歯の穴埋め(シーラント)、レーザーにて歯の表面強化などがあるようです。

冒頭で感じたフッ化物の効果については、いろいろ調べてみました。歯質の強化(フルオロアパタイトの形成)・再石灰化促進(歯表面でFCa生成→酸性環境でCa放出)・抗菌作用などが主に言われており、効果は実験条件下ではあるようですが、実際の口腔内での作用についてはエビデンスは見つけられませんでした(論文はほんのちょろっとみただけですが…)。リスクもあるようですし、リスクを上回るメリットを納得できていないため、我が家ではフッ素塗布は今後も無し、なんとなく使用していたフッ素入り歯磨き粉もとりあえず辞めました。

磨きにくい歯の溝を埋めるシーラントや、レーザーによる歯質強化(熱処理して固くする?)については、直近生えてくる娘の6歳臼歯について考え中です。「そこまでする必要ある?」の夫を論破できるかどうか、うーむ。

唾液の質や量を高める

現代歯学では唾液緩衝能を高くする方法として以下があるようですが、

・カルシウムやリン酸等を含んだ食物やサプリメント(プロフィリン)を摂る

・食後にキシリトールのガム等を食べて唾液の分泌を促す

上記は口腔内の環境を良くする方法であり、唾液自体の緩衝能を上げる方法としては、野生のゴリラを参考にアルカリ性食品(生の果物や野菜)の摂取が良いようです。

(先ほど紹介した谷智子さん著書『なぜ血がきれいな子は虫歯にならないのか?』参照)

③ むし歯菌に感染させない

大人からむし歯菌を感染させないってことですね。我が家では無理でした!赤ちゃん・幼児時代に感染に気を付けた子は、大人になっても本当に口内にむし歯菌がいないのでしょうか?

むし歯菌の栄養源を極力取らない

先ほど紹介した小峰先生もシュガーコントロール、シュガーカットを推奨されていました。特に子供(乳歯・生えたての永久歯)は柔らかく脱灰が始まる臨海pHが大人よりもシビアなため、より糖質摂取について気を付けないといけないようです。

食事後は毎回しっかり再石灰化させる

だらだら食べをしない、間食は時間を決めてとる、寝る直前に食事をしない。寝てる間は唾液が出ないので、元のpHに戻る前に寝てしまうとむし歯リスクが高まります。

歯磨きは(やっぱり)行う

食事内容・摂り方に気を付けていれば歯を磨かなくてもむし歯にならないという本『子どものむし歯予防は食生活がすべて 4人の子どもに歯を磨かせなかった歯科医の話』を読みましたが、そこまで徹底させるのは大変だし、口内環境を清潔に保つのは病気感染の観点からもやはり重要だと思います。

子どものむし歯予防は食生活がすべて 4人の子どもに歯を磨かせなかった歯科医の話
黒沢 誠人 幕内 秀夫
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バイオプラークは普段の歯磨きで完全に除去するのは難しいようなので、定期的に歯のクリーニングを行うことも大事ですよね。

また、食後30分は唾液の再石灰化を邪魔しないように歯磨きしない方がいいようなので、食後直ぐに磨くのは控えた方が良いようです。

以上、むし歯予防には「まず戦闘を避け、戦闘後は十分に回復魔法をかけ、防御力アップ・ステータス良好に努める」ってことですね。

5. 我が家のむし歯予防について

以上を踏まえると、究極「原始にかえって生の肉・野菜・果物だけ食べる」生活にすればOKですが、そんなことできる訳ないですね。先ほど紹介した『子どものむし歯予防は食生活がすべて』の本を参考に、まずは「むし歯予防3箇条」を徹底することにしました。

1.おやつは時間を決める

ステファンカーブの脱灰の時間短縮の為

2.夕食前の1時間は飲食しない

夕食を食べないと寝る前に食べたくなるから

3.甘い飲み物を冷蔵庫に買い置きしない

清涼飲料水は手軽にガバガバ糖質を摂取してしまうため

また、著者の黒沢先生が実践していた「食生活改善の10ヶ条」を参考に、我が家の食事は以下を実践することにしました。

・主食について

五分づきの米としました。栄養素は十分に残っているにも関わらず比較的白くて炊きやすく、噛む回数が白米より増えるため唾液の分泌も促します。

土日のどちらだけはパン食も可としましたが、パンはイースト菌発酵の為にどうしても糖質が入っていますし(それ以外の添加物も)、腹持ちが悪くて食べ過ぎてしまうんですよね。

・おやつのとり方、内容について

園がお休みの土日も時間を決めて、2~3時の1回とし、食べるのは以下としました。

(我が家では土日は夕食を早めに食べることが多いので、今はあんまりおやつを食べてないですが…)

基本:おにぎり、さつまいも、とうもろこし等

たまに:せんべい、栗、くるみ、銀杏、じゃこ、季節の果物

(ハレの日にはどんなお菓子も可としました。)

また、食事中はテレビを見ないことにしました。体が緊張して唾液の分泌量が減ってしまうようです。

以上で次の診察までに娘のむし歯が進行していないか、また結果をご報告したいと思います。ここまでの長文おつきあい、ありがとうございました。

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